Fanatecのホイールベースは、世界のさまざまな地域で標準となっている110Vと230Vの電源システムの両方に対応しています。しかし、ハードウェアを選ぶ際、必要な電源が果たす役割とはどのようなものでしょうか？
電圧（ボルトで測定）は、回路に電流を流す電気圧力であり、ワット（ワットで測定）は、デバイスによって使用または生成される実際の電力を表します。より大きな電力を必要とする場合は、ワットに注意する必要があります。ワットは、デバイスが消費または出力するエネルギーの量を決定するからです。電圧を上げれば電力は増加しますが、電流（アンペア）も総電力を決定する上で重要な役割を果たします。簡単に言えば、ワットはデバイスがどれだけの仕事ができるかを示し、電圧はそれを実現する力です。
Fanatec 電源オプション
電源オプションをお探しであれば、90ワットの電源を備えたホイールベースは、エントリーレベルのセットアップに十分な電力を供給し、トルクの低いレベルでも信頼性の高いフォースフィードバックによるスムーズなパフォーマンスを実現します。
しかし、出力の大幅な向上を望むのであれば、トルクを5 Nmから8 Nmに増強するBoost Kit 180 (8 Nm) の使用が最適です。これは、全体的なパフォーマンスとフォースフィードバックを直接的に強化するものです。このワット数の増加により、操作時の力がより強く、より正確になり、より没入感のある、応答性の高い体験が可能になります。90ワットの電源は、ほとんどのユーザーにとって依然として堅実な選択肢ですが、180ワットにアップグレードすると、より優れたフィードバックと操作性が得られ、より強烈でプロレベルのシミュレーション体験を求める人にとっては価値ある投資となります。
あなたのSIMに最適な電源
シミュレーターレースゲームの中には、特にフォースフィードバックや全体的なリアリズムにおいて、電源の性能が顕著にパフォーマンスに影響するものがあります。フォースフィードバックシステムのパワーは、ゲームの感触に直接影響します。Nm値が高いほど、レース環境からのフィードバックがより強力かつ詳細になります。
F1 23のような、より幅広いユーザーを対象に設計された、より利用しやすいフォースフィードバックシステムを採用したゲームでは、5Nmと8Nmの差は、細部においてはそれほど劇的なものではないかもしれません。しかし、Nmが高いほど、特に縁石の感触、タイヤのスリップ、高速コーナリング時の全体的な車のコントロールの面で、コースから得られるフィードバックの量に違いが生じます。
Assetto Corsa CompetizioneのようなGTレースや耐久レースに焦点を当てたゲームでは、Nm値を高く設定することで、重量移動やアンダーステア、ブレーキの力をより強く感じることができ、より大きな恩恵を受けることができます。 8 Nm 以上の値は、これらのタイプのゲームに理想的であり、特に長距離や難易度の高いコースで限界に挑む際に、実際の運転により近い形で車の動きを感じることができます。
カジュアルゲームやアーケードゲームでは、Nm値を低く設定しても（5Nm前後）、満足のいく体験ができるかもしれませんが、特に車の操作性や路面感覚の面では、同じようなフィードバックの深さを得ることはできません。そのため、プロレベルの没入感とリアリズムを求めるのであれば、Nm値を高く設定する（8Nmなど）ことが最良の体験を提供することになります。
